F☆☆☆☆は安心?

世間ではシックハウス症候群とか化学物質過敏症という言葉が知られるようになり、少しは改善されたかのように思われていますが、実際には減るどころか、むしろどんどん増えていっているようです。
明らかに建物が原因で病気が増えているにもかかわらず、どこのハウスメーカーも依然としてF☆☆☆☆という国の基準の合格商品を使っています。F☆とかF☆☆☆という星印は、ホルムアルデヒドの放散速度のバロメーター(F等級)で、☆が多くて放散速度が遅い建築材料ほど制限なしに自由に使えるわけです。(F☆☆☆☆が最高級とされる。)

今回は、「F☆☆☆☆は安心?」について、お話しします。

実は「F☆☆☆☆」は、ホルムアルデヒドしか測定しません。まるでホルムアルデヒドが“悪者”のようです。
ホルムアルデヒドは、ソテツの実にサイカシンというものとして存在します。シイタケ、魚のタラの身、リンゴやナシなどの食べ物や木の幹にも入っています。

ホルムアルデヒドは、体内では蟻酸になり、さらに分解されて尿として体の外へ出ていきます。たしかに高濃度のホルムアルデヒドはに接すると目が痛い、喉が痛いという症状が出ますが、これはホルムアルデヒドがたんぱく質を固める効果があって目や喉の粘膜を硬化するので、こうした症状が出るのです。
木を燃やすと煙が目にしみますね。まさしくあれがホルムアルデヒドの働きです。

燻製_美味しい料理_ ホルムアルデヒド_フォースター

この煙の中のホルムアルデヒドを肉に当てると、やはりたんぱく質を硬化させて肉の表面が固まり、ホルムアルデヒドの殺菌効果で保存食が出来上がるというわけです。これがベーコンやスモークサーモンなどの「燻製」です。

ちなみに、ホルムアルデヒドを水に溶かしたものをホリマリンといいます。物を腐らないようにするものです。
今までの建材は、腐らないように合板の中にホルマリンを入れていたのですが、それを取り除くだけで晴れてF☆☆☆☆になるというわけです。ホルムアルデヒド(ホルマリン)は接着剤ではなく、防腐剤なのです。

すると何が悪いのでしょう?
合板に入っているのはホルムアルデヒド以外には接着剤だけですが、実はこの接着剤に問題があるのです。
問題となる接着剤は、プラスチックを有機溶剤というもので溶かしてドロドロにしたもの。それを使って木を張ると有機溶剤が揮発して元のプラスチックになります。2枚の木の小さな穴にカギのようにプラスチックが挟まっているような状態です。

化学接着剤_合板_フォースター_F☆☆☆☆

ただし、木と木に挟まれている有機溶剤が残ったままになっているので、その有機溶剤がゆっくり出てきて室内の空気を汚染することになるのです。
ここでいう有機溶剤とは、ベンゼン環を含んだ脂溶性物質のことで、分かりやすくいうとシンナーなどです。私たちはシンナーをたくさん吸うと、脳を侵して萎縮させてしまいます。
その危険極まりないシンナーが、あなたの家の中に充満しているとしたらどうでしょうか。(引用:未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。)

無添加住宅第1号邸_加えないという価値_飛鳥住宅_シックハウス改善

いかがでしたか。
今回は、「F☆☆☆☆は安心?」について、お話ししました。

F☆☆☆☆だから安心と思っていても、人によっては危険な場合もあるようです。性格や好みが人それぞれ違うように、体質も同じで人それぞれ個性があるのです。
シックハウスや、アレルギーにならないことが一番ですが、健康に暮らすためにも、日常に危険が潜んでいることも知っておきたいですね。