食べられる家

「無添加住宅」は食べられる家。
まるで「ヘンゼルとグレーテル」おとぎ話のようですね。

食べられるというのは、食べられるものを使って作っているのが「無添加住宅」。ただの、自然素材でつくった家ではないのです。
中でも特徴的なのは「米のり」。普通、接着剤は食べられません。何が入っているかわからないし、身体に悪そうで、怖くて食べる気にもならないですよね。
シックハウスの原因となる化学物質を使わない「無添加住宅」がなぜ安全かということを分かっていただけるはずです。

今回は「食べられる家」についてお話しします。

「無添加住宅」のいちばんの特徴は、接着剤にあります。
米で作った「米のり」や動物の骨や皮を煮て精製した「膠」を用いており、どちらも食べられるものです。
ドアやキャビネットの扉などには、米のりで貼り合わせた集成材を使います。その接着力は、木工用の合成接着剤と同等。しかも耐久性に優れ、防水をきちんとしていれば、たくさんのパーツを米のりで貼り合わせた仏像のように300年以上ももつことがわかっています。

米のり_大仏_300年以上もつ_仏像__無添加住宅_食べられる家

なぜ米のりがそんなに強いかというと、米は熱によってα化(高分子化)し、固まると植物繊維のセルロース、つまり木と同じようなものに変化するからです。

「米のりで貼り合わせた集成材は、剥がれてばらばらになりませんか?」と、よく聞かれますが、気温や湿度によって多少集成材が膨張したり収縮しても、米のり自体が木と一体化しているので、剥がれることはありません。

一方で、食べられるほど安全な米のりは、虫や菌にも好まれやすく、水に弱い欠点があります。一般の住宅メーカーが、なぜわざわざ体によくない化学接着剤を使い続け、安全な米のりを使わないのかといえば、化学接着剤は水に強くて安いからです。

体に悪い材料を使いたくないため、食べても大丈夫な「塩」を練り込めば、虫もカビも寄せつけないことを見つけたのです。
さらに、貼り合わせた集成材の上から柿渋を塗って、防水加工をします。柿渋のマルチな効果については後日で詳しく説明しますが、これで虫やカビもつかず、集成材がばらばらになることもありません。

動物(牛、鹿、ウサギなど)の骨や皮から作る膠は、ゼリーを作る材料のゼラチンや、化粧品や食品に使われるコラーゲンとまったく同じものです。膠ゼラチン = コラーゲン。つまりたんぱく質です。
膠は、高温では液体ですが、低温になるとすぐ固体化するという特性があります。この性質を生かして、古くから木や竹を貼り合わせる接着剤として利用されたり、絵 の具や墨を作る材料として使われてきました。

米のりは、接着するまでに1日以上かかりますが、膠はわずか5秒で接着できる優れた瞬間接着剤です。
逆に、膠は米のりのようなセルロース(植物繊維)ではないため、耐久年数として は40~50年しかもちません。そこで膠は、家具や集成材には使わず、早く接着させて、 上から圧力をかける床材の貼り付けに活用しています。

漆喰の場合も同じです。市販されているものには、化学のりが使われていますが、「無添加住宅」オリジナルの漆喰は、江戸時代に使われていた、「ぎんなん草」を使用しています。ぎんなん草は、みそ汁の具として食用もされている海藻です。ぎんなん草を溶かした「ふのり」は水に弱く、剥がしやすいので、障子の張替えに最適だったのです。

昔の人は、自然素材の特徴をうまく利用し、使い分けていたのだなと、つくづく感心してしまいます。(引用:化学物質を使わない、世界で一番自然に近い家無添加住宅!)

米のり_step_2_完成_無添加住宅

いかがでしたか。
今回は、「食べられる家」について、お話ししました。
安心して住める家づくりをしている、「無添加住宅」。 シックハウスの原因となる化学物質を使わない「無添加住宅」がなぜ安全かということがお分かりいただけましたでしょうか。

ぜひ一度、無添加住宅をご体感くださいね。